感想:「住まいづくりに関わる全ての人の思いが家になる」

私達は関東在住で道東に柏木さんに家を建てていただいた者です。

それまで建売も建て、5年前には箱根に初めて建築家といわれる方にも、建てていただきました。それなりに家作りには経験もあり、一家言も持っていると自負もしておりました。

たくさんの建築家とお会いしましたがそれぞれ帯に短し、たすきに長しでやっと柏木さんとめぐり会えたのは本当に運がよかったのです。

土地をみてもらい、柏木さんの設計したコスモスの家にお邪魔した時、それは決して豪華で華やかでもなくそれでいて自然で暖かくて機能的ないつまでも居たい家でした。
それからは現在の住まいも見て泊まっていただき 食事をし私達の夢を聞いていただきました。

そうこうしている間に家内とこの方に頼みたいねと 意見が一致し、お願いすることになったのです。
まずびっくりしたのは、お聞きしていましたが 分離発注方式というものでした。

契約時に全業者さんが柏木さんの事務所に集まり各業者さんごとに紹介され契約していくのです。そして最後に十数人の方たちに囲まれてご挨拶をするのです。
家を作るのにこんな緊張したことはなかったです。
そして初めてこんなに多くの方達のお世話になるのかと驚きと本当にこれから家を建てるという喜びでいっぱいでした。

それからは現場での柏木さんと業者の打ち合わせのため 2ヶ月に1度位で建築現場に横浜から通うことになりましたが、 それがまた業者の皆さんの顔がわかり楽しい時となりました。
特に大工の棟梁はご自分の作業場からこれから建てる家の材料まで 見せて説明していただきこんなありがたい経験はしたことはなかったです。

それは私が北海道の家は北海道の木材で建てるのが願いでした。 確かに多くの技術的なことはあったと思います 私はもっと関わりたかったですが、なにせあまりにも現場から遠すぎました。

しかしそれを柏木さんは釧路のご自宅から1時間以上かけて 雨のときも吹雪のときさえも現場に行かれていました。 其の都度メールで写真をどれだけ送っていただいたかわかりません。
終いには彼の送ってくださる写真がいつのまにかパソコンの背景になっていたくらいです。

柏木さんが一度家が完成するとしばらく気持ちがブルーになるのですよと おっしゃっていたことがあります。
それはその家はご自分にとって子供のようなもので その子供と別れることになるからだそうです。
家を建てるということにこれだけの愛情と情熱を掛ける建築家は少ないと思います。
本当に彼に建ててもらってよかったですし、これからも友人とし長い付き合いしていきたいと思っています。

家を建てるとはただ雨風をしのぐ箱を作るのではなくそれに関わる全ての人の思いが家になることを知りました。
昨年の年末に初めて過ごしましたが、何かずーっと前からここに建っていて私達を待っていてくれたような ほっとしたやすらいだ気持ちで過ごせました。

今は一日も早く永住できる日を楽しみに、吹雪のなかで耐えている家を思い浮かべている毎日です。


実績の紹介「 住宅Ⅲ:道東の四季ととも過ごす住まい 」もご覧ください