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建て主の感想:一年間すんでみて・・・
建築紹介:松林に囲まれて・・・ ▶
以前から、複数の知人・友人の家を手がけられた柏木さんの存在は、
手がけてこられた家を通じて存じておりました。
どのお住まいも個性豊かで、住まわれている方の幸福感が内からも外からも漂ってくるように感じられる、私たちにとっては憧れの建築家でした。
設計をお願いした時点で、柏木さんは、私たちが新しい家に対して思い描いているものをとにかく何でも書き出して下さいと仰いました。
書いている最中は、我ながらなんと荒唐無稽で果たして実現していくのだろうかと思ってしまうような内容も…。
プランニングの段階では限られた条件と私たちからの要望に丹念に応えてくださり、何度も間取りのみならず、建物の全体構成までも見直してくださいました。
設計が詳細までほぼ確定した頃に当初の「思い」を読み返してみると、全ての項目が実現しているか、もしくは更に高い次元で解決・解消していることに驚きました。
間取りや寸法の取り方に独自な決まりや制約のある特殊な建築様式に従っての設計をお願いしたにもかかわらず、完成した平屋の美しい建物は周囲の森林風景に溶け込み、建築面積からは想像できぬほどの空間の広がり、心地良さ、使いやすい工夫が随所に込められていることを住むほどに実感しています。
設計が詳細までほぼ確定した頃に当初の「思い」を読み返してみると、全ての項目が実現しているか、もしくは更に高い次元で解決・解消していることに驚きました。
設計の力量は、土地や予算などの諸条件を踏まえた建て主の希望をそのまま実現することから半歩進んだ思想や創造性、感性とこれまで手がけてきた作品とそこに生活する人とどれだけ真摯に向き合ってきたかが反映されてくるのだと思います。
これは、契約をした全ての施工業者さんの親切で誠意あるご対応についても言えることです。以前にはハウスメーカーによる、「自由設計」の新築をした経験も踏まえ今回この家を柏木さんにお願いすることができた喜びを噛みしめています。
・・・・以上ご主人から頂いた感想です。
・・・・次は奥様から頂いた感想です
家全体の雰囲気とても気に入っています。理想は「新しいけれど古い家」でしたので、ピカピカの新品という感じより、江戸時代末期からあるような家に住みたかったので。
天井に梁があり、色を濃い茶色にしたこと、素材が木や珪藻土、そして照明にレトロなガラスを使用した事で、昔の家のようになったと思います。
来客の方からも「ピカピカした感じがなくて、落ち着いてすごく良い」と言っていただけます。
出窓
とても効果的で、居間などすごく広く感じ、そして景色が美しく、これも来た人を驚かせます。
キッチンも窓が多く、明るいことや木々が美しいです。
明り取りの丸窓 丸窓から見える木々も特別な景色に見え、とても贅沢な感じがします。
これはかなり気に入っています。お茶をしたり子供が遊んだり。「半外」という感じが良いです。汚れても水洗いできますし、屋根があるので少々の雨や強い陽差しも気になりません。
外観モルタルの櫛引や板使いがステキで、よく褒められます。玄関が両開きのせいか、外観も大きな家に見えるらしく「とても立派なお家」とよく言われます。玄関戸もビー玉が入り、光のあたりかたで美しく、世界に一枚しかない玄関戸かと思うと嬉しくなります。
床のヒノキ材 予想以上に良かったです。日に焼けるとまたさらに良い色になりました。 ただ、柔らかさが長所なだけあって、傷もつきやすい。それから、板と板の間に隙間(ナラや唐松の家には無いのでヒノキ特有なのでしょうか?)があるので、ゴミが詰まりやすく掃除が大変です。
出窓 とても効果的で、居間などすごく広く感じ、そして景色が美しく、これも来た人を驚かせます。
キッチンも窓が多く、明るいことや木々が美しいです。
明り取りの丸窓 丸窓から見える木々も特別な景色に見え、とても贅沢な感じがします。
広いポーチ これはかなり気に入っています。お茶をしたり子供が遊んだり。「半外」という感じが良いです。汚れても水洗いできますし、屋根があるので少々の雨や強い陽差しも気になりません。
もう少し子供が大きくなったら、お天気の良い日は、ランチをポーチでとろうと考えています.
キッチンから玄関に抜ける下足室 便利に使っています。勝手口がないので重宝しています。収納もできますし…。是非おススメです。
瞑想室 和室仕立てにしたのですが、今思うと腰板にしたほうが良かったかしら…と思うこともあります。
と言いますのは、子供がいるので板にしておけば汚れても拭けば良いので。和紙(壁紙)は汚れが目立つように思います。
浴室と洗面所の間に扉を つけていただければ良かったかな…と思います。
夫もあれこれ工夫するつもりだったようですが、家を建てるときに一気にやっていただいた方が良かったです。
結局、工夫できず現在に至る…という感じです。扉の必要性を感じたのは、入浴中何となくすーすーと肌寒いことと子供が浴室にいたずらしに行ってしまうからです。
日中は、換気のため洗面所の扉を開けているので、入ることが可能なのです。
床にあいている床暖用の穴 玄関にあったほうが良かったのかどうか…と思いますのは玄関は部屋より冷えているので、冷えた空気が穴を通じて家の中に入ってきてしまうのかなと思うこともあります。実際はどうなのでしょうか…。
木の繊維の断熱材 友人宅と比べると断熱効果が高いかもしれない…と感じました。と言いますのは、電波がとびづらいのです。
上手く説明できないのですが、断熱の貼ってある壁の陰に入ると、携帯でも固定電話でも電波がとびづらくなりますので。
繋がった仕事場と居住空間 とても仕事がやりやすいです。かなり効率があがりました。
欲を言えば、仕事場の中の風の通りが今ひとつで、冷凍冷蔵庫が結露してしまうことです。業者さんに見てもらいましたら、結露の状態が他の店に比べてひどいとのこと、とりあえず冷凍冷蔵庫に断熱材を張ってもらいました。
自然素材の家は「森の中に暮らしている」ように感じます。実際は、森の中に暮らしていますがきっと街の中にいてもこの家であれば、「木に囲まれて暮らしている」実感が持てるのではと思います。本当に贅沢な時間を過ごしているな…と日々感じています。